RGB入稿の注意点。ICCプロファイルを埋込んで保存することで色合いのズレを防げます。
2015年8月 1日 09:00
RGB入稿の際のお願い
RGBモードのカラーデータは、RGBのカラー値が同じでも「どんなカラー設定で表示するか」で色の見た目は変化します。
そのため、まずお客様がどういったカラー設定のもとで原稿を描かれているかが判らないと、入稿されたRGBの画像を同じ色調を維持することができないのです。
お客様の作成環境を判別し、意図したとおりの色を再現するために、画像の保存時に「ICCプロファイル」を埋込みをお願いします。
■「プロファイルを埋め込む」って?
RGBカラーは、お客様が作成したのと違う規格で画像を開くと、色の表現範囲が異なるため同じ数値であってもそれが表わすカラーがズレてしまいます。
そうした意図しない色の変化を防ぎ、お客様と同じ状態で作業を出来るよう、ファイルを作成した色の規格を明らかにするのが「プロファイルの埋め込み」です。
Photoshopでは保存画面のダイアログの下部のチェックボックス、CLIP STUDIOでは書出し画面の「ICCプロファイルの埋め込み」の項目にチェックを入れてください。
画像にプロファイルが無くどんな規格で作られたのか不明の場合や、プロファイルに対応していないソフトで作成されている場合、RGBからCMYKの変換はPICOおまかせとなります。
〈Photoshopの保存画面〉
以下の画像は、同じカラー値を持ったそれぞれsRGB、AdobeRGBのプロファイルの画像を、印刷用のCMYKに変換した結果のイメージです。
AdobeRGBの設定ではsRGBの色の表現できる範囲が広いため、同じカラー値の場合は全体的に彩度が上がり、赤みをより感じます。また、緑や青系はsRGBでは表現できない域まで濃く鮮やかなカラーを表現します。
CMYK変換による色変化の以前に、RGBの画像をどのプロファイルに従って表示するかで色の見た目は変わってきます。