用語・色指定など01
書籍・印刷用語集
- ■本のこの部分ってなんていうの?
- ●遊び紙(あそびがみ)
- 本文のはじめと終わりに差し込む色紙などのこと。装飾的な意味があります。
PICOでは遊び紙はページ数に含まれません、ご申請の際にご注意ください。 - ●小口(こぐち)・ノド
- ・小口...本を開いた時に外側に来る部分。パラパラめくれる方です。
・ノド...本を開いた時に内側に来る部分。綴じられている方です。 - ●背(せ)・背文字(せもじ)・背幅(せはば)
- 本の綴じてある厚みの部分を「背」、背に入れるタイトルなどの文字を「背文字」をいいます。
また、背の寸法を「背幅(背厚)」といいます。
背幅の計算はこちらでどうぞ。 - ●天地(てんち)
- 本の上部を「天」、下部を「地」といいます。
「天側が文字切れしています」と印刷所から連絡が来たら、原稿の上の方を確認してみましょう。 - ●表1(ひょういち)・表4(ひょうよん)
- 表表紙のことを「表1」、裏表紙のことを「表4」と言います。
表1の裏面が「表2」、表4の裏面が「表3」です。 - ●右綴じ(みぎとじ)・左綴じ(ひだりとじ)
- 表紙から見て、右側が綴じられているのが「右綴じ」、左側が綴じられているのが「左綴じ」。
漫画などの縦読みの本は右綴じ、横読みの本は左綴じが多いです。
同じ漫画でも海外のコミックは横書きなので左綴じになります。 - ●中綴じ(なかとじ)
- 本全体の総ページの真ん中を見開き、針金などで綴じる製本方式。
4P単位で綴じるので、入稿も4P単位での受付になります。
こちらの製本方式では背幅は存在せず、遊び紙(前のみ)を入れることができないのでご注意ください. - ●無線綴じ(むせんとじ)
- 本文用紙の背の部分で接着材を使って綴じる製本方式。
表紙・裏表紙を1枚で作り、本文をくるむようにして製本します。
同人誌の製本方式はこれがほとんどです。 - ●見開き(みひらき)
- 本を開いた時、向かい合っている左右のページのこをいいます。
左右のページにまたがって絵を描く場合「見開きで描く」などと表現します。 - ■原稿用紙・トンボについて
- ●仕上り(断裁)位置
- 実際に本になるときに断裁される仕上がりの位置です。
- ●トンボ
- 原稿用紙に配置されている、印刷位置の指標です。
多色刷りの場合など、各版の印刷位置を合わせたり、仕上がりの目印にします。
センタートンボ...天地左右の中央についているトンボ
コーナートンボ...四隅についているトンボ
- ●塗り足し・断ち切り(裁ち落とし)
- 仕上がり寸法範囲よりも外に描いた絵は裁断したときにカットされます。
断裁のずれが生じたときに紙色が出ないよう余分に描かれた予備の領域です。
仕上がり線よりも最低3~5mm外側まで描くことが重要です。ドブも同義語。 - ■その他行っておくと便利な言葉
- ●網かけ
- 製版時、写真など濃淡のある原稿や薄墨等の描画を、印刷可能にするため網点表現に変えること。
- ●奥付
- 同人誌の発行責任の記載です。どこに入れても大丈夫ですが、本文の最後のページに入れる方が多いです。
「本のタイトル」「発行者」「発行日」「印刷所名」「発行者の連絡先」が必須となります。 - ●CMYK/RGB
- CMYK...Cyan(シアン)、Magenta(マゼンダ)、Yellow(イエロー)、黒(K)で再現される減法混色。
RGB...Red(赤)、Green(緑)、Blue(青)で再現される加法混色。
PICOのオフセットではCMYKのフルカラー印刷をNaturalカラー、RGBの色域に近い特殊インクの印刷をVividカラーと呼んでいます。 - ●台割
- 本の仕様の中身の構成表のようなものです。
- ●トーンジャンプ
- なめらかであるはずのグラデーション部分の階調に段差ができてしまい、縞模様のようになってしまう現象です。
- ●ノンブル
- ページ番号のこと。
本文1P始まりや3P始まりで入れていただくのが通常の同人誌では一般的です。 - ●ベタ
- 網をかけずにインクを100%のせること。その部分を「ベタ面」ともいいます。
(PICOでは95%以上の濃度がある場合ベタとみなしています) - ●面付け
- 印刷できる状態にするために、ページの順序や天地を再構成すること。
綴じ方や製本方式の違いで面付け方法も変わります。 - ●モアレ
- 網点同士の干渉にって生じる独特の模様。
モアレの起きやすい原稿はこちらで解説しています。 - ●乱丁・落丁
- 乱丁...製本時に順番通りにページが並んでいない状態こと
落丁...製本時にページが抜け落ちている状態のこと - ●ルビ
- 漢字や英文字などの上につける小さいひらがな(カタカナ)のこと。読み仮名と同じ意味で扱う。(使用例:ルビをふる)
- ■本の判型について
- 紙の大きさはA4判やB5判と呼びます。これはJIS規格で定められているA列、B列の用紙を分割したサイズです。
一般書籍や雑誌の多くもこの規格サイズで作られているケースが多いです。この規格にあった書籍には、「一般書店の棚に並べやすい」「印刷用紙の無駄が無く合理的なコストで制作できる」「目的の本のジャンルによくあるサイズだと読者に受け入れられやすい」などのメリットがあります。 規格外のサイズには、コミックス判(新書判)・文庫判・AB判・B5寸詰判・USレターサイズ等が有名です。それぞれ内容にあった判型として位置付けられています。一般的に変型サイズは「個性を出しやすく読者に新鮮な印象を与えられる」「そのサイズがはやっていると販売売上が向上する」などのメリットがあります。
B1(B全) | 728x1030 |
---|---|
B2 | 515x728 |
B3 | 364x515 |
B4 | 257x364 |
B5 | 182x257 |
B6 | 128x182 |
B7 | 91x128 |
B8 | 64x91 |
B9 | 45x64 |
B10 | 32x45 |
B11 | 22x32 |
B12 | 16x22 |
A1(A全) | 594x841 |
---|---|
A2 | 420x594 |
A3 | 297x420 |
A4 | 210x297 |
A5 | 148x210 |
A6 | 105x148 |
A7 | 74x105 |
A8 | 52x74 |
A9 | 37x52 |
A10 | 26x37 |
A11 | 18x26 |
A12 | 13x18 |
コミックス判(新書判) | 103x182 |
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文庫判 | 105x148 |
AB判 | 210x257 |
B5寸詰判 | 182x230 |
USレターサイズ | 216.9x279.4 |
印刷用紙の原紙サイズ | |
A列本判 | 625x880 |
B列本判 | 765x1085 |
菊判 | 636x939 |
四六判 | 788x1091 |